ということで今回は、計画無痛分娩で出産した私(31歳の経産婦)の出産レポートを、事細かくまとめまていきます。
- 出産当日の朝したこと
- 促進剤や麻酔の流れ
- 出産にかかった時間
- 副作用や後陣痛
- 会陰切開について
- 医療保険が適用された件
いきなり最初に結論をいうと…
無痛分娩、本当に本当にやってよかったです!
「こんなに痛みが無く、ゆったりと出産が楽しめるなら、長男のときも無痛分娩にすればよかった」と思うほどでした。
ですが中には、実際に無痛分娩をする前の私のように、
「無痛分娩したいけど、本当に痛く無いのか気になる」
「副作用はないのかな??」
「自然分娩と比べてどっちがいいんだろう」
と、悩む方もいますよね。
無痛分娩(計画無痛分娩)の処置などは、病院によって違う部分もありますが、1つの体験談として、これから無痛分娩で出産される方の不安や怖さが少しでも軽減されますよう、お役に立てたら嬉しいです。
- 無痛分娩が気になっている方
- これから無痛分娩をされる方
- 自然分娩との違いが気になる方
【経産婦の計画無痛分娩】産院にお願いするまでの流れ
まず本題に入る前に、Instagram(@oseki_gohan)で質問の多かった「産婦人科に計画無痛分娩をお願いした流れ」です。
私は長男を出産し、2人目を希望しだしたころから、「自然分娩はもう経験したし、次は無痛分娩で出産してみたいな」と漠然と考えていました。(ラフか。)
1人目の長男が、特に陣痛が長引いたとか難産だった、というわけではありません▼
なので妊娠が発覚した後、リスクも全て調べたうえで、特に迷う事なく産院を予約しました。
- 地元の病院で、次男の心拍を確認
- 「計画」+「無痛」の病院を探す
- 病院を一度受診し、赤ちゃんを再度確認
- 入院予約のとき計画無痛分娩希望と伝える
- 妊娠34週で分娩日の仮予約、妊娠36週で本予約をする
我が家は里(実家)が無いのと、夜勤の夫と未就園児の長男が1週間2人で過ごすことから、「計画分娩」であることが必須でした。
また、計画無痛分娩の分娩日は、妊娠37週に入ってから決める病院もあるようです。
ですがそれだとギリギリすぎて夫の休みがとれるかな…と不安に思っていたので、妊娠34週の段階で決めらたのは本当に助かりました。
【経産婦の計画無痛分娩】出産当日、家でしたこと
当日は朝7:30からの入院だったので(早くない?)、3:30に起床して、家事や入院の最後の準備を行いました。
ちなみに前日、布団には夜18:00には入っていたのですが、ドキドキとワクワクで2〜3時間しか眠れなかったです。(遠足前の小学生か。)
「さすがにこんだけ早く起きたから、大丈夫だろう!」と思っていましたが、実際は出発ギリギリまでやること・やりたいことが終わらず、焦って家を出ることになりました。
- 階段を上り下り
- トイレなどの水回りを掃除
- 入院グッズの最後の確認
- ご飯を炊いて、家族分のおにぎりを作る
- スクワットやフォームローラー
- ラズベリーリーフティーで安産を願う
怒涛の陣痛ジンクス責め▼
ですがこの日は、おしるしも前駆陣痛などのなんの予兆も何もなし。
なので母親の勘で「本人はまだまだ出てくる気はないだろうなぁ」という思いを抱えつつ、おにぎりとデザートをたくさん食べて、パワー全開で病院へ向かいました。
【経産婦の計画無痛分娩】入院~促進剤での陣痛
ここからは、メモに残した時系列に沿って、当日の様子をレポしていきます。
まずは入院から、促進剤投与による陣痛の初期段階までです。
【7:30】病院到着!分娩着にお着替え
夫と長男とは、病院の入り口でお別れして、1人で病院へ入って行きました。
「今がコロナ流行中じゃなかったら一緒に来れてたのか…」と寂しい気持ち。
ですが、立ち会いしないメリットも少なからずあるので気持ちを切り替えました▼
陣痛室に付くと、荷物の置き場所やこれから準備する事などの説明を助産師さんのから受けます。
ここで産褥ショーツ・お産パッド・分娩着に着替えますが、分娩着の下は産褥ショーツと靴下のみで冷えやすいので、足首まで覆う靴下がおすすめです。
そのあとは、いざ出産!という時に恥ずかしいことにならないように、トイレに行き気合いでいろいろと出しておきました。
【7:50】血圧を測り、お腹のモニター
早速促進剤を!…の前に、次男の状態を見るためにモニターを付け、血圧を測りました。
次男がお腹の右側に寄っていたせいで、モニターが付け辛いというトラブルもありましたが、しばらく格闘してなんとか成功。
ここで無痛分娩の麻酔を担当してくださる、女性の麻酔科の先生がいらっしゃって、「辛くなったら、好きな時に呼んでください。場合によっては5~10分かかります。」と言いクールに立ち去って行きました。(漫画みたいだった。)
【8:00】点滴で促進剤開始
そのあと、無事モニターで次男の元気が確認できたので、促進剤を投与していくことになりました。
促進剤は少なめから投与し始めて、モニターとお腹の張りを見ながら30分ごとに増やしていくとのことです。
そして私の病院では、麻酔をいれるタイミングをお医者さんの判断ではなく、自分の好きなタイミングでお願い出来る、ありがたいシステムでした。
ですが、いざそう言われると正直迷ってしまうんですよね…。
なので助産師さんに「皆さんどれくらいの痛みから麻酔を打つんですか?」と聞くと、タイミングは本当に人それぞれで、早い人は弱い陣痛が始まったらすぐ打つし、痛みに強い人はギリギリまで我慢するのだとか。
【8:10〜8:30】少しお腹に痛みを感じ始める
促進剤の点滴を入れて10分後、早速弱〜〜い痛みがやってきました。
ですが、前日にマグミット(便秘薬)を飲んでいるので、便通なのか陣痛なのか、よく分かりませんでした。
ちなみに長男の時も、陣痛か便通か分からなかったので、そこは自然でも無痛でも一緒の感覚のようです。
うとうとしたり、家族とビデオ通話を楽しんでいました。
痛みレベル
【8:50】担当の助産師さんが到着
ここで、「今日担当します、○○です」と、ベテランそうな優しい助産師さん登場。
この時はまだ全然痛くないと思っていたのですが、すでに2~3分おきに陣痛が来てるらしく、助産師さんが腰をさすってくれたのですが、楽なこと楽なこと!
助産師さん曰く、張りや陣痛に慣れてくると、いざ麻酔いれてから「今まであんなに痛かったんだ!」と気付く人も多いらしく、私もそんな状態に近かったのかなと思います。
痛みレベル
【9:30】少し痛みが強くなってきた?
促進剤を追加していくと、少し痛みが強くなってきました。
とりあえず経過報告として助産師さんに伝えると、「あら、じゃあもう麻酔をいれてもらいましょう!!」と言ってくださり、分娩室に移動することに。
変にビビりな私は、絶対自分から「麻酔お願いします」とは言えなかったので、助産師さんの一言がすごく嬉しかったです。
痛みレベル(弱い生理痛程度)
【経産婦の計画無痛分娩】麻酔の流れと注射の痛み
分娩室に移動すると、徐々に痛みが強くなってきました。
痛みレベル
麻酔科医さん的に、これくらいの痛みから麻酔を開始するのが良いらしく、麻酔を入れてもらうことに。
計画無痛分娩の麻酔の流れ
背中への麻酔は、説明を聞いてるときは「背中に針入れるなんて…」と恐怖でしかありませんでしたが、想像とは全く違いました。
- 背中を海老のように丸める
- 消毒液を背中にバジャーとかける
- 謎のビニールを貼られる
- 痛み止めの注射を打つ
- 麻酔を入れる管を通すチク
「痛み止めの注射」も確かにチクっとしましたが、採血されるレベルの痛みです。
また、「管を通す時にびりっとくるかも」と麻酔科医さんに説明を受けましたが、その痛み止めのおかげで全く感覚はありませんでした。
びっくりしたのが、麻酔をいれた直後すぐに足が暖かくなり、先ほどまで感じていた弱い痛みの陣痛がいきなり0になったことです。
まるで足湯に入ったかのような気分になり、緊張感がほぐれました。
痛みレベル
【経産婦の計画無痛分娩】麻酔を入れてから出産直前
ここからはまた時系列でお送りします。
7:30に入院してからここまでで、約2時間経過していました。(電話したり居眠りしてたから、あっという間)
【9:45】血圧計と酸素濃度計をつけて安静にする
麻酔を入れた後は腕に血圧計、指に酸素濃度計をつけて、しばし分娩台の上で待機することになりました。
体はポカポカするし眠いしで、携帯いじってのんびりタイムです。
長男を産むときの陣痛時とは、天と地の差を感じました▼
【10:00】夫が苦しんでるというLINEがくる
麻酔を打つと、へそから下の「痛みの感覚」は確かに無いのに、皮膚が擦れてる感覚やくっついてる感覚は残っているので、とても不思議な感覚でした。
そのおかげで、これから生まれてくる赤ちゃんの胎動も、もちろんゆったりと感じられます。
この時、夫から腹痛を起こして家で苦しんでるというLINEがきました。(知らんがな)
【10:10】保冷剤で、麻酔が効いてるかのチェック
麻酔を打ってからは、お腹の中の次男くんが楽なように横を向いて寝ていました。
ここからは仰向けに姿勢を変更し、保冷剤をたまに腕と足、腕とお腹…と交互に付けて、定期的に麻酔が効いているかのチェックです。
へそ上とへそ下では、冷たさの感覚が全く違います。
私の病院では、麻酔の効き加減をへそ上でキープするとのことでした。
ちなみにこの時にいれているのは、いわゆる陣痛の痛みを感じなくする”弱い麻酔”で、子宮口が5~6cm開いてお産が進んできて、赤ちゃんが産道を降りてくる時は、”強い麻酔”を足すとのことです。
この強い麻酔を入れるのはタイミングをまた報告する必要があるらしく、「ズーンってお尻に感覚が来たら教えて下さいね」と言われました。
この辺りで少し胸あたりに副作用の痒みを感じましたが、今回の無痛分娩で副作用といえばこの「痒み」のみで、吐き気や眩暈などは一切なかったです。
【10:30~11:30】ガチ寝したり、のんびりタイム
また待機タイムに入ったので、助産師さんに勧められるまましばしガチ寝したり、家族とLINEしていました。
麻酔の強さは「お腹張ってるのは分かるけど、全く痛くない」というのが1番いいらしく、この時はその状態をキープしています。
この時に思っていたのは…
モバイルバッテリー持って行ってて、本当に良かった!
分娩台でコンセントを借りるなんてできないし…でも充電はどんどん減っていく…という状況だったので、家族と連絡を逐一とりたい私には、必須アイテムでした。
【11:30】お医者さんが来て、人工破水
ここで初めて、普段検診をしてくださってたお医者さんが到着。
内診をしてもらったのですが、まだ子宮口3cmで、赤ちゃんは降りてきていなかったので、ハサミのようなものを入れて人工破水することになりました。
人工破水も、そのあとの採尿も、麻酔のおかげで全く感覚がありません。
と思っていた束の間、急激にお尻押されてる感が…!
子宮口を柔らかくする点滴と、産道を通る痛みを減らす麻酔(強い麻酔薬)を足して貰うと、子宮口もいつのまにやら7cmに。
このようにどんどんお産が進んでいったのですが、本人は痛みが全く無いので助産師さんの状況の説明を聞くばかりでした。
【経産婦の計画無痛分娩】いざ出産!
出産のタイミングが近付いてきたと同時に、コロナの感染対策のための不織布マスクを外し、酸素マスクに切り替えます。
次男の状態を表すモニターを見ながら深呼吸するのですが、痛みがない分冷静なため、呼吸法がしっかりできて次男にしっかり酸素が送れました。
いきむタイミングも、自然分娩と同じく助産師さんがも指示してくれるので、心配ありません。特に「いきみ辛いな」と思うこともなかったです。
入院から約6時間、次男出産!
3回いきんだところで元気な産声を聞かせてくれました。
2,622g、47.1cmの男の子です。
回旋異常とへその緒が絡んでいたので、結果的に吸引分娩になりました。
そしてもちろん、産む最後の瞬間まで無痛。
今でもこの感動を思い出しますし、夢のカンガルーケアと初抱っこを達成できて、幸せいっぱいでした。
【経産婦の計画無痛分娩】出産後の後処置や後陣痛
出産を終えて達成感たっぷりな後は、4時間ほど安静タイムがあります。
会陰切開の後処置と、点滴
会陰マッサージや会陰パックなど何もしなかった会陰は、案の定切開しました。
ちなみに長男(自然分娩)のときも会陰切開したので、抵抗は全くなく、最早「絶対するだろうな…」と思って出産に挑んでいます。(マッサージが面倒だったのもある。)
縫ってもらう処置中も、麻酔が効いているので全く痛くありませんでした。
その後、定期的に助産師さんに子宮収縮を促していただいたり、採尿をしてもらったりして、ゆっくり分娩台で休みました。
入院生活、本格スタート
分娩台での休息タイムも終わり、16:00に車椅子に乗って入院する個室へ移動しました。
立ち会い出産できなかった分ビデオ通話できるように、赤ちゃんを部屋に30分ほど部屋に連れてきていただいたりしていると…
16:30を回る頃には麻酔もほとんど切れて、後陣痛(子宮収縮)の痛みが。
でも体質なのか痛み止めの飲み薬のおかげなのか、痛かったのはほんの少しの間だけで、ほとんど後陣痛にも苦しみませんでした。
体力の回復も早かったですし、翌日からの母子同室も元気に過ごすことができましたよ。
吸引分娩は、医療保険の対象になるかもしれません!
今回の計画無痛分娩は、吸引分娩を行ったので、いわゆる「異常分娩」となりました。
結果、長男出産後に加入していた医療保険の対象となり、なんと15万円以上の給付金が振り込まれることに。
もし現在妊娠中で、もともと医療保険に入っていたという方は、いざという時の為に加入している保険会社のページを確認してみて下さいね。
この記事にも詳しくまとめています▼
まとめ:無痛分娩を終えて…
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
今回は、計画無痛分娩の出産レポートのまとめでした。
- 一番痛かったのは痛み止めの注射
- 後陣痛はそれほど辛くなかった
- 副作用は胸の痒みのみ
- 自然分娩と比べるなら、私は断然無痛分娩派
- 医療保険が使えるかチェック!
はじめての計画無痛分娩でしたが、私は「出産」というイメージが180度変わりました。
こんなにゆったりした気持ちで、産まれてくる赤ちゃんと向き合えて痛みもないのなら、あと10人は産めちゃいそうです。本気で。宝くじ当たったら挑みたい。
中には「痛みがわかるからこそ、子供に愛情が湧くんだ!」と言ってくる謎の方もいるらしいですが、全くそんなことなく、産まれた我が子はとってもとっても可愛いです
自然分娩で産まれた長男への愛情と、全く変わりません。
なので周りにもし否定的な方がいても、実際に産むママ自身が納得して無痛分娩したい!という思いがあるなら、私は貫いていいんじゃ無いかなと思います。
「自然分娩と比べてどうでしたか?」という質問も多くいただいたので、こちらの記事にもまとめています▼
ということで、あと1〜2人産めるように、母は頑張ります!
今日も良い一日になりますように
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