3歳の男の子のママで、現在妊娠中のmayuです
長男のみかん君を出産したのは、3年前の秋の事です。
夫は当時、早朝に家を出て23:00~終電で帰宅する(しかも残業代や、手当なしの休日出勤あり)というブラックな会社で働いて多忙でしたが、私たちは「里帰り出産しない」という選択をしました。
結果、「大変だったけど、いい経験だったよねと、今でも語り合うくらい、記憶に残る思い出になっています。 」
ということで今回は、「里帰り出産しない」ということを選んだあとの実際の生活を、実体験と共にまとめていきます。
- 里帰りしないことで準備したこと
- 里帰りしない場合の実際の生活はどうだったか
- 里帰りしなくて良かったことや大変だったこと
すでに里帰りしないことを選んだけど不安に思っている方、「里帰りしない!」と決めたいけど、本当に大丈夫なのかまだ迷っている方に届きますように。
里帰りしなかった理由
私が里帰りしなかった理由は、「もう実家が無い事」「夫婦で産後を乗り越えたかった」と、大きく分けて2つあります。
理由その①そもそも実家がない
私は小学生の頃から母子家庭で育ち、母も中学生の頃に亡くなってしまって、母方の祖母に育てられました。その祖母も私の実姉のところに引き取られて一緒に住んでいたので、そもそも実家というものが無くなっていたんです。
優しい姉が1ヶ月一緒に住むか聞いてくれましたが、私は関東で姉は関西在住。産前産後の移動も大変だし、姉には当時小さな子供も2人いました。
また、義実家も隣の県にあり、割と近いのもあって、こちらでも産後に一緒に過ごすかと提案してもらいましたが…その頃はまだ「仲はいいけど、心の距離感バリバリあるよ」くらいの関係性だったので、これまた里帰り先の候補から外れました。
(そもそも里帰りとは言わないかもだけど。)
理由その②夫婦で産後を乗り越えたかった
もう1つの理由が、夫婦2人で産後を乗り越えたかったということです。
- 新生児期の赤ちゃんの成長を、夫にも間近で見てほしい
- 今後も夫婦2人で赤ちゃんのことをやっていく機会が多いだろうから、早くお互い育児に慣れたい
- お互いに1ヶ月間も離れたくない
(寂しがりやか)
こんな事を思って里帰りなしを選んだ私たちですが、結果的に夫は育児にどんどん参加してくれましたし、新生児期の大変さを一緒に乗り越えられて良かったと思っています。
里帰りしないことで、出産前に準備したこと
里帰り出産せずに自分たちで乗り切ると決めたので、事前にいろんなサービスを調べたり、登録したりしました。
- ベッド周りにお世話グッズをまとめる
- 陣痛タクシーに登録して、出来れば一度利用してみる
- 産後長く入院させて貰える制度があるか調べる
- レトルトの買い溜めや、冷凍の作り置きをしておく
- パルシステムなどの食材宅配サービスに登録しておく
それでは、1つずつ詳しく書いていきます。
ベッド周りにお世話グッズをまとめる
産後は体が産褥期に入り、元の体に戻るまで平均6~8週間かかるそうです。
なのでこの期間は、出来るだけ起き上がらずに「体と赤ちゃん第一で過ごそう」と決めて、ベッドの周りに赤ちゃんや自分のお世話グッズをまとめておきました。
- おむつ替えセット
- ガーゼや清潔なタオル類
- お風呂上がりのお世話セット
(綿棒・ボディクリーム・爪切りなど) - いざというときのミルクセット
(ポット・綺麗な水・哺乳瓶・粉ミルク) - 自分がご飯を食べるテーブル
産後すぐは赤ちゃんがしょっちゅう泣くので、そのたびハラハラして抱っこしたり、頻回授乳だったのもありなかなか離れられなかったので、ご飯をパパっと食べられる場所は作っておいて良かったです。
陣痛タクシーに登録して、出来れば一度利用してみる
陣痛が来た時や突然の診察の際に、優先してタクシーを手配してくれる「陣痛タクシー」に、事前に登録しておきました。
そして、出来れば一度検診などで利用してみるのをおすすめします。
というのも、私は切迫早産で自宅安静していたので、途中から検診はタクシーで通うことにしたのですが、1つ目に登録したところは手配時の電話の態度から何もかも最悪で…( 一一)
結果的にそこは予備とすることにして、もうひとつ地元のタクシー会社に登録しました。
関連記事 切迫早産で自宅安静してた期間の私の生活。【座るのも基本的NGでした】
病院に産後長く入院させて貰える制度があるか調べる
出産する病院によっては、通常の入院生活に日数をプラスして滞在できる制度があります。
私の病院はそういう制度が無かったので利用しませんでしたが、お友達のところは1週間ほど長く滞在して体を休められたそうです。
もちろん3食栄養のある食事も出てきますし、赤ちゃんのことをすぐ相談できるお医者さんや助産師さんがそばにいてくれるので、安心でとても助かる制度ですよね。
レトルトの買い貯めや、冷凍作り置きをしておく
「食べよう!」と思った時にレンチンしてすぐ食べられるように、レトルトのカレー類を買い貯めたり、冷凍庫にハンバーグや生姜焼き、焼き魚、煮物系の副菜などを作り置きしておきました。
夫用…というよりは産後の自分用で、用意したのは正期産に入る37週の前の「36週頃」です。
(あまり早いと、冷凍焼けが心配だったので…)
夫はいつでも食事がとれる仕事だったので、基本的に職場で食べていたし、自分でも料理が出来るので特に用意していませんでしたが、必要な方は旦那さんの分もたくさん準備しておいた方が良いかと思います。
ちなみに、朝食べるときにお昼分も解凍してお弁当にしておいて、極力動く時間を減らしていました。
(お弁当という名のジップロック飯。)
食材宅配サービスに登録しておく
今や妊娠中・産後の準備として定番化している食材宅配サービス。
食材そのものだけでなく、調理キットがあるオイシックスやパルシステム、コープデリなどは特におすすめです。
会社によっては宅配される曜日が決まっていたり、いろいろな決まりがあるので、早めに登録しておくと後から困りませんね。
また、食材宅配サービスは体にいい素材で作られていることが多いので、授乳期や離乳食開始後も安心して利用できます。
「里帰りしない派」の実際の生活
私たち的に準備万端で挑んだ「里帰りしない出産」。
結果的に退院後1ヶ月、ほぼベッドで過ごさせてもらいました。入院を合わせると、5週間ほどベッド上メインの生活をしていたことになります。
その1ヶ月間の夫婦の役割分担はこちら。
- 赤ちゃんのお世話
(沐浴・授乳・寝かしつけ・おむつ替え) - 洗濯
(乾燥機にかけられない赤ちゃんのもの)
- 仕事
- 掃除
- 洗濯
(全自動ドラム式にいれてボタン押す) - 休日の食事作り
- ペットのお世話
- 赤ちゃんのお世話
(ミルク・私が限界の時の寝かしつけ・おむつ替え・休日の沐浴)
書き出してみると夫の役割がとても多いですが、そのおかげで私はゆっくり体を休められて、産後の回復もよかったのかなと思います。
里帰りしなくて良かった事・大変だったこと
最後に、里帰りしてよかったことと悪かったことを振り返ります(*’ω’*)
里帰りしなくて良かったこと
まずは里帰りしなくて良かったことです
変な気を遣うことが無かった
家にいるのが私・赤ちゃん・夫しかいなかったので、気を遣わずゆっくり育児することができました。
もし2児のママの姉のところに行っていたら、1時間ごとの夜泣きのたびに子供たちを起こさないかハラハラしてしまいそうだし、義実家に行っていたら子育て以外の余計な気を遣うこと間違いなしです。
また、実家に里帰りしたお友達の中にも、
「お父さんが子育てに口出してきて辛い…」
「帰ったものの両親共働きだから結局自分が家事してる」
と嘆いている子も何人かいました。
里帰り先の状態や家族関係にもよると思いますが、私はゆったり育児に集中出来て良かったです。
お世話グッズを移動する必要がなかった
赤ちゃんの寝床、ミルクセット、ベビーバスなどのお世話セットを、里帰り⇔自宅とで移動する必要がなかったのも良かったです。
「家で全部する」と決まっていたので、産まれる前にお部屋の中を準備万端でセッティングできました。
中には実家用・自宅用でそれぞれ準備するお家もあるようですが、その分出費も増えてしまうので、里帰りなしだと節約にもなりますね。
家族の絆が深まった
一番良かったことは、家族の絆が深まったことです。
- 赤ちゃんの新生児期という、貴重な時間を一緒に過ごせた
- 夫も育児の当事者・即戦力になった
- どうしても寝てくれない時に寝かしつけを代わってもらうことで、夫自身の寝かしつけスキルがアップした
- 困った時に、一番信頼する夫に相談や愚痴をいうことができた
たまに限界がきて、夜遅く夫が帰ってきた夫に泣きついたこともありますが、今ではいい思い出です。
里帰りしなくて大変だった事
次に、里帰りしなくて大変だったことです
話し相手が身近にいない
私的に大変だったのが、家から出ることも出来ないので、身近に話し相手がいなかったことです。
1日の間のほとんどを生まれたての息子と2人きりで過ごしていて、息子にも話しかけまくったり、本を読んだりしますが、最初はそんなに反応が返ってこないし…
もし姉の家や義実家に行っていれば、誰かしら家に大人がいてくれるので息抜きになったと思います。
こんな時に助けられたのが、Instagramの育児アカウント。
母世代の人に話すと「現代っ子だねぇ」と言われそうですが、育児アカウントで同じ月齢のママと大変さを共有したり励ましあうことによって、とてもとても助けられました。
そして3年たった今でも、ありがたいことに仲良くしてもらっています。
夫は体力の面で大変そうだった
夫的に大変だったのは、「体力」だそう。
冒頭に書いた通り、夫はかなりブラックなところで働きつつ、私の手伝いや育児をしていたので、睡眠時間も足りていませんでした。
(時間だけでいうと私と大差ないですが、働きに出てる分大変ですよね…)
なのでもし里帰りせずに、私みたいに夫に色々なことを任せまくると決めたら、旦那さんにはある程度覚悟をしてもらう必要がありますね。
まとめ
今回の記事では、「里帰りしない出産」について、体験談を交えつつまとめてみました。
私と同じく、里帰りしない派の方のお役に少しでも立てていれたら嬉しいです。
この里帰りしない出産は、1人目だからこそできた部分もあるはず…。
これから2人目が産まれるにあたって、今回も里帰りしないことを選びましたが、うまくいかないことや大変なことがもっともっと出てくると思います。
その辺はまた、無事出産が終わった2021年の春ごろ書けたらなぁ
長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!
今日も良い1日をお過ごしくださいね