離乳食を進める中で、一番心配なのが「アレルギー」ですよね。
比較的軽いものもあれば、アナフィラキシーを起こすような重いものまで、症状は様々です。
現在、食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかで、とくに発症者数や重症度が高い食品7品目を「特定原材料」、「特定原材料に準ずるもの」として20品目が指定されています。
特定原材料 | えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生 |
特定原材料に準ずるもの | あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
今回はその中の、卵アレルギーが発覚した次男の記録を残します。
- アレルギーが発覚した流れや量
- 病院に行くタイミング
- 病院でして貰える検査
- 今後の卵との付き合い方
赤ちゃんのアレルギーが心配な方、離乳食を進めていく上で何か気になることがあった方の、お役に立てたら嬉しいです。
- 卵アレルギーのことを知りたい方
- 赤ちゃんに心配な症状が出た方
- これから離乳食を始める方
アレルギーが発覚するまでの我が家の卵の進め方
次男は、生後8か月で卵アレルギーが発覚しました。
ですが、卵黄自体は離乳食初期の後半である、生後6ヶ月から食べています。
- 卵黄:耳かき1杯分
- 卵黄:小さじ1/4
- 卵黄:小さじ1/2
- 卵黄:小さじ1
- 卵黄:小さじ2(1/2個分)
- 卵黄:小さじ3
- 卵黄:小さじ4(1個分)
卵の進め方は諸説ありますが、我が家ははじめて卵黄をあげた日から、約1ヶ月かけて卵黄1個分までクリアしています。
ちなみに卵黄を食べるだけでは、アレルギー症状は全く出ていません。
卵は、ゆで卵にして与えます
離乳食での卵は、一番アレルギー反応の出にくい固茹で卵にして与えていきます。
- 卵を水に入れ火にかける
- 沸騰してから20分はかる
- 20分後、冷水で冷まして殻をむく
- 卵黄と卵白を分ける
卵アレルギーの主な原因は卵白にあるので、アレルギー物質が卵黄に移行しないように、茹でた後はすぐに卵黄と卵白を分けていきます。
最初の方は卵黄の真ん中、卵白に全く触れていない部分を与えていきます。
ですが、量が進み取り出すのが難しくなってくるので、その頃になると、卵白に触れている部分もあげていきました。
調理方法で、アレルギーの抗原量は変わる
鶏卵アレルギーは、卵白アルブミンとオボムコイドの2種類の抗原から発症することが多いです。
どちらの抗原性も、加熱(凝固)具合で抗原性が下がっていきます。
卵白アルブミンは過熱することで凝固するので、生卵を100%とした場合、温泉卵で90%、いり卵で9.1%、錦糸卵で0.8%、20分の固ゆで卵で0.005%にまで下がります。
それに引き換え、オボムコイドは加熱しても凝固しません。
なので、卵白アルブミンほど抗原性は下がりませんが、生卵のオボムコイドの抗原性を100%とみた場合、いり卵で15.1%、錦糸卵で14.5%、20分の固ゆで卵で6.1%にまでは下がります。
離乳食の卵は、固ゆで卵で進めていくという事の大切さが分かりますね。
離乳食中期(生後8か月)、全卵でアレルギー発覚
次男が卵アレルギーが発覚した時、正直油断していました。
卵黄でアレルギー症状が全くなく、茹で卵も卵白に触れている部分も与えていたためです。
その日もいつも通り20分間卵を茹でた後、全卵をマッシュし、小さじ1を少しずつ与えていきました。
ですが、いつもよりなんだか機嫌が悪い…というか、のけぞる回数が多かったです。
すると、他の食材を進めているうちに、どんどん口の周りや目の周りが赤くなっていってしまいました。
赤み自体は30分もすれば治まったのですが、もしかしたら、次男なりに何か「かゆい」とか「辛い」といった不快感があって、機嫌が悪かったのかもしれません。
そればかりは本人に聞けないので確証はないのですが、小さじ1食べきるまで進めたことをすごく反省しました。
ちなみに「ぶつぶつ」した湿疹はなく、体には一切赤みは出ていません。
ただ、直後から数日間、お腹を下してしまいました。
近い家族には、卵アレルギー無し
「卵アレルギーは大丈夫だろう」と思ってしまっていた原因の一つに、私たちと長男に卵アレルギーがなかったこともあります。
ただ、甥っ子にのみ克服済みの軽度の卵アレルギーがあったので、お子さんのいる兄弟にも聞いてみた方が良いかもしれません。(私は知りませんでした…。)
もし、ママやパパ、兄弟などの近い家族に卵アレルギーがある場合は、病院の健診の際や、保健センターなどで、お医者さん(保健師さん)の指示を聞いた方が安心です。
卵アレルギーで、病院に行くタイミングは?
アレルギー症状と一口に言っても、口周りに少し赤みが出る場合や、アナフィラキシーショックを起こす場合まで、症状の重さは様々です。
実際に病院に駆け込んだ際に、お医者さんに色々聞いてきました。
症状が出たら、「小児科」にすぐ行きましょう!
お医者さん曰く、何か気になる症状が出たら、すぐに小児科に行った方が良いそうです。
「今後少しでも赤みが出たり、嘔吐したりしたら、迷わず飛んできてね。」
とのお言葉をいただきました。
病院では主に、こんなことを聞かれます。
- 卵はどれくらい与えたか
- 初めて卵黄を食べたのはいつか
- 卵は何時に与えたか
- 口にしてどれ程で症状が出たか
- 卵の調理方法
アレルギーが出る前からも、毎日記録しておくことが大事だな、と実感しました。
アレルギーを疑う症状が出たら、写真を撮っておく
いつもと赤ちゃんの様子が違い、アレルギーを疑う症状が出たら、スマホで写真に撮っておきましょう。
写真をとれば、同時に時間の記録にもなるので、お医者さんに行ったときに説明がしやすいです。
我が家はアレルギー症状以外でも、「その日食べたもの」や「卵の量」は、サクッと写真に残すようにしています。
パッチテストでアレルギー検査しました
初めて症状が出た際はお腹の薬だけもらい、後日改めてパッチテストを受けに行きました。(その間は、卵はお休みです。)
- 小麦、枝豆(大豆)、ミルク、卵の検査薬を腕に垂らす
- 太い針みたいなもので刺す
- 15分間待機する
パッチテストをした後そのまま15分待機するので、脱ぐ必要がない腕が出しやすい恰好で行った方が便利です。
針みたいなもので刺すので心配でしたが、注射で100%泣く次男が無言でじっとしていたので、痛みはそんなにないのかもしれません。
アレルギー検査は3種類あります
アレルギー検査は、3種類あるようです。
- 血液検査
- 皮膚テスト
(ブリックテスト、パッチテスト) - 食物経口負荷試験
血液検査
血液検査は、特異的IgE抗体検査と、ヒスタミン遊離試験があります。
食べ物ごとに(アレルゲンごと)、血液中のIgE抗体の量や、血液とアレルゲンを混ぜ合わせて反応させ、実際のアレルギー反応と同じようにヒスタミンが作られてくるかどうかを見ていきます。
特定のアレルゲンで数値が高くなると、その食物を食べてアレルギー反応が出る可能性が高いです。
皮膚テスト(ブリックテスト、パッチテスト)
今回我が家が行った検査方法です。
アレルゲンが疑われる物質を腕の内側に1滴垂らし、針で皮膚を傷つけ、赤く腫れるかを見ます。
こちらも血液検査同様補助的な検査です。
食物経口負荷試験
アレルゲンが疑われる食べ物を少量ずつ時間をかけて食べ、その後の症状の状態を検査します。
入院設備が整っており、症状への対応ができる施設のみで行われている検査です。
卵アレルギー発覚後の、今後の流れ
検査でアレルギーが発覚した後は、信頼できるお医者さんの指示に従って、アレルギー対応を進めていきます。
お医者さんや症状によって方針は様々なので、メモを取りつつ聞いていきたいですね。
我が家の今後の進め方
我が家が通っている病院では、「少しずつ食べていく」ということになりました。
具体的には、毎週0.5gずつ増やしていき、少しでも赤みが出るようなら、その前の段階に戻ってしばらく同じ量を食べさせ続けます。
もし少しずつ食べることを指示されたら、0.1gから測れるスケールがあると便利です。
卵ボーロとの付き合い方
卵アレルギーが発覚すると、親や友達などから「卵ボーロで慣れさせていくのが良いよ。」と言われることもあるかもしれません。
確かにオボムコイドの量だけ見ると、卵ボーロ1g(1~2個)と、12分の固ゆで卵50g(1個)では、ゆで卵の方が多く、250倍以上含まれています。
ところが、卵白アルブミンは、12分の固ゆで卵よりも卵ボーロのほうが4~5倍多いです。
なので、固ゆで卵を1個を使った負荷試験が陰性でも(クリアしても)、卵ボーロ1~2個でアレルギー症状が出ることがあります。
お医者さんからボーロですすめることを指示された場合以外は、安易に食べさせないほうがいいですね。
まとめ:アレルギー対応は慎重に、少しずつ進めていきます
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
今回は、生後8か月で判明した、次男の卵アレルギーについて記録しました。
- 卵黄では全くアレルギー反応なし
- 全卵小さじ1でアレルギー発覚
- 何かあった時は、すぐに病院へ!
お医者さんには、いずれ普通に食べれるようになるだろうと言われています。
それまでは少しずつ少しずつ、次男のペースで進めていき、いつか思いっきり好きなように食べてほしいです。
毎週の離乳食や、卵の量などは、Instagram(@oseki_gohan)にまとめています。
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